私はそんなに可哀想ですか?

「じゃあ御手洗から」

再び俺に視線が集まる。

俺の脳裏には一言

やっぱりくるんじゃなかった。

もはや回避出来る状況では無いので仕方なく立ち上がる。

「えー、皆さんお久しぶりです。仕事の都合などで今まで参加出来ませんでしたが、久しぶりに皆の顔が見れて良かったです」

当たり障りなく挨拶を終え、俺が座ると同時に町田が次を促した。

「次は浅田、よろしく」

浅田?

これには多少驚いた、こうゆう場は彼女が最も好みそうなものだが。

「えと、久しぶり。私も色々タイミングが合わず参加出来なかったんだけど、今日は楽しみにして来ました。懐かしい面々に会えて本当に嬉しいです」