「...はじめまして。橘 夏月です。」





第一印象は、でかい。とにかくでかい。





友達に後輩だと紹介された巨人...もとい夏月くんは、長めの前髪に黒縁メガネ。身長は...180センチ以上はありそう。ずっとしゃべっていると私の首がへしまがるよ....。



「未冬 彩華です。よろしくね〜。」



まぁ、よろしくって言っても、もう関わることはないだろうなぁ。そう思いながらも、背高いね!うらやましいよ〜。と相手を褒める言葉をつらつらとならべた。



___その考えが、次にした私の行動によって打ち消されてしまうなんて、その時の私は思わなかったと思う。




私の目についたのは、夏月くんのカバンについてるキーホルダー。





...そう。私が1番好きなアニメの。





「そっそのキーホルダーってアニメの特典の激レアなやつじゃ...!!」









「...え、先輩、知ってるんですか。」







「...あ。」