ちなみに、原稿は思ったより早く回収できた。 日本史の時間が終わってから、前に呼ばれたあたしは、先生から原稿を受け取った。 「これで、いいと思うのですが。提出、お願いしますね。」 爽やかな笑顔。 大好き。 先生のこと、好きだな。 そんなことを思いながら、あたしは木村くんに原稿を渡した。