拓夢は、地面に落ちていた小さな紙きれを掴んで開いた。 そしてその瞬間 拓夢は目を見開いた。 「拓夢さん…? どうしたんですか?」 異様な雰囲気を漂わせる拓夢を不審に思った私は尋ねる。 「これ… お前が持ってたのか?」 そう言って拓夢は紙きれを私に見せた。 「………っ!!」 私も目を見開いた。 何故ならそれは、私が今握っているカーディガンの中にあったはずの 拓夢からのメモだったから。