「鍵…鍵……」 屋上の前まで着いて、急いで鞄から鍵を取り出し、ドアノブに突っ込んだ。 カチャンッ キィィーー… いつも聞いている音なのに、夜の学校というだけでどこか不気味に感じる。 屋上に出て、辺りを見回す。 周囲は薄暗く、風も強い。 カーディガンは!? 手すりを見るが、見当たらない。 ここも違ったか…と、ふと上を見上げる。 「……っ!」 あれだけ探していたカーディガンは、風に吹かれたのか。 屋上の縁にあるフェンスの上に引っ掛かっていた。