「お母さん·····なんでテンション高いの」
「何となく?」
何よ、何となくって。
あれ?靴が出しっぱなしだ。
んー。お父さんのかしら?でも、こんなの持ってたっけ。
そう思いながら私の部屋を開けた瞬間·····閉めた。
ん??幻覚が見えたのかな??
ちょっとは予想してたけどそれは無いだろうと思ってた。
もう1度中を見る。
·····やっぱり、
「優?」
「あ、璃子」
その笑顔はなんかスッキリしていて。
最近イライラしかしてなかったから久しぶりにこんな笑顔を見たな。
にしても、心情的に私と正反対ね。
「璃子ありがとう」
お礼を急に言われて驚いた。
「桜と付き合うこと??」
「ああ。桜に聞いたのか?」
「ええ。メールでさっき聞いたわ」

