ベンチに2人並んで座る。






「ねぇ、紘奈…」

「ん?」

「信じてようね…みんなを。」






そう言って私の手を強く握る。


手を握る力は強くても…
顔はどこか寂しそうで不安がっている。





私は『大丈夫』…言葉にしなかったけど、
その想いが伝わるようにそっとその手を握り返した。