「お姉様…僕のこと…
思い出して…くれたの…?」

「うん、うん。
今まで忘れててごめんね」

私たちは2人で泣いた。

すると2つのぬくもりに包まれた…

「お父さ…ん。お母…さん」

「ごめんな。エネ…
弱い父親でごめんな」

「ごめんなさい。
あなた守れなくて、忘れてしまって」


私たちは皆見ているのも忘れて泣いた。
その後、イロハに言われて
私たちは中に入った。

そして十数年分を埋めるように
いろいろな話をした。