僕が知っていることを
知らない父さんは言葉を濁した。




「それより、父さんが
魔法をサラに教えるの僕がしてもいい?」



父さんは夏休みの間に
サラに魔法を教える気でいた。


サラが魔法を使えることを
知っているのは僕だけ……


だから僕が教えるほうがいいと思い
提案した。


父さんも僕の提案に頷いてくれた。