「パパ、ママ行ってきます」



私は、生まれ故郷である
バテスト国に行くために魔法を使った。


不安はあった。



でも、向こうには本当の両親もいる。
だから、なんとかなると思う。

「とりあえず、学園を探そう」

学園へ行けば、勉強もできるし
王宮へ行く許可証も貰えるはず…


そう思いながら歩いていると、
ひとりの男性を見つけた。
ちょうどいいと思い
私は、その人に道を聞くことにした。