【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…



「じゃあ、テスト返していくなー」





一人、また一人名前が呼ばれ喜ぶ人もいれば落ち込む人もいて…





「岡田」





私の名前が呼ばれるのは6番目。





「はい。よく頑張ったな」





テストを広げると赤ペンで書かれた100点と"Excellent!!"の文字。



そして、『今日の放課後、数学研究室においで』付箋が貼ってあった。




そんなの…ずるいよ。




少しの期待を胸に数学研究室の扉をノックする。