第16章【カドクラ風邪をひく】










1週間はあっという間に終わる。


カドクラの黒酢での疑惑は少しずつであるが解消されていった。








「カドクラさーん。カドクラ ケンイチさーん。」


「あ、はい。」



土曜日の午前中。


カドクラは病院にいた。



「診察室へどうぞー。」




「お願いします。」


「今日はどうされました?」


「ちょっと、鼻水と熱が…」






カドクラ、風邪をひく。




カドクラは何年ぶりかに病院を訪れたのである。




「じゃあ3日分薬出しておきますので、食後に飲んで下さい。」


「ハ、ハックション!」




割と大きな市民病院のため、様々な診療科がある。



内科の診察室を出たカドクラは会計へと向かう。



「ハ、ハックション!」