婚約も兼ねての護衛だったんだ。



………良かった。



内心、思ってた。



雪の目星を付けられた婚約者が、私であったら良いと。



他の誰でも無く、私であったらと。



けど、今それが実現した。



とても、とても嬉しい。



と、



蓮「良いかな?と言っても、2人に拒否権は無いんだけどね」



と、申し訳無さそうに言う蓮とは大違いに、



組長モードからお祖父ちゃんモードに代わった組長。



そして、



秀「良かったのぅ、雫」



と微笑んだお祖父ちゃん。



「あぁ、とても」



と、口元が緩む。



蓮「ん?」



と、不思議そうな蓮。



………まだ分からないのか。