寂しがり屋の恋



あたしが春翔に好きって言う度にきっと春翔は苦しんでる。

わかってるよ、苦しめてることも傷つけてることも。

でも伝えたいの。

ーーー春翔の彼女でいられる時間は長くはないと思うから。

きっと麻希ちゃんとうまくいくに決まってる。

聞いちゃったもんなぁ、麻希ちゃんが春翔のこと気になり始めたって。

彼氏とうまくいってなくてずっと相談に乗ってくれてた春翔にまたーーって…。




どうしたら……春翔をそんなに独り占めできるの?

どうしたら春翔の心をずっと繋ぎ止めていられるの。





あぁ…こうゆうとこがだめなのかな。













「美憂ー??」

「さっちゃん〜昴〜!!」

「美憂、急に泣き出すのはやめてくれ?」

「どうしたの、美憂?」

「……また、アイツ絡みだろ」

「拗ねんなよ、す・ば・る」

「皐月!にやけてんじゃねえ!」












昴はあたしの幼なじみの男の子。

皐月は中学からのあたしの親友。

2人ともあたしの大事な大事な人。



この2人がいなきゃあたしの心はもっとボロボロだと思うから。













「泣くほど好きなのかよ本当に毎回」

「昴にはわかんないんだよ〜〜」

「わかりたくもねーよーだ!」

「恋もしたことないくせに!」

「あるわ!片想い中だわ!」

「それ以上何も言わないほうがいいよ、美憂!世の中知らなくてもいいことがあるからね??」

「なんだよ、それ!てめー皐月!この野郎!」













2人で言い合いを始めたけどこれがいつもの日常ですごく安心する。



春翔はあたしが泣いていたって見向きもしない。



ーーーあぁほらまた、机にうつ伏せになってるけど知ってるんだよ。


隣の席で話しかけてくる麻希ちゃんの話をしっかり聞いてること。

うつ伏せになるのは、嬉しそうな顔…見られたくないからだよね。


こんなに余計なことばかり知ってなんになるんだろう。














「雨谷!」

「はいっ…ん?誰?」

「ちょっと今いい?」

「えっ、あ、はい…」












顔すらどなた?って感じの人に呼び出し。


ーーーなんか、した???





あ、春翔が見てくれてる!



それだけであたしの心は嬉しくなる。