そう伝えよう話があると妙に真剣な小柳に俺は何も言えず、のこのこと屋上まで来てしまった。 わざわざ校内に入らなくても非常階段から、上がれるから人気の屋上。 流石に放課後は誰もいない。 グラウンドが見える南向きに対して、北向きは中庭が静かに潜んで見える。 小柳に呼ばれてここに来るのは最近多い。廊下とかで二人で話すよりも俺にとっては好都合だ。 多分、彼女にとっても… 「ねぇ、私にとってのいい話聞きたい?」 彼女にとっても、ここで話すのは好都合だ。 だって…。