「桂碁、実はね。
昨日あのあとお母さんたちにライブのことを話して、

またダンス教えてって頼んだんだ。

まぁ予想通り快諾してくれて今日ここに来てもらったの」

「先生は?」

「今朝、雨野先生にあたしたちのコーチだって話したら昼過ぎに許可とれた」

「そういうことか。
ならよかった。

ダンスの振りとかどうしようか悩んでたから」

「よし、明梨さんも来たことだしチャイムやろ!」

華はそう言って立ち上がった。

踊ったのは二週間ぶりだが、意外としっかり染み付いていた。

踊り終え、入り口の方を見てみると桂碁が呼んだ17人がそこに立っていた。


「みんな、来てくれてありがとね」


桂碁はそう言って入り口の方に向かった。