「まぁもちろん買い物は行くでしょ」

とフユ。

「だね…。
あ、映画はどう?」

と今度は淋ちゃんが言った。

「アリだけどなんか最近良いの無いと思わない?」

「同感。
じゃあ映画館はパスする?」

真奈はみんなに聞いた。

「いいよ。
それよりもゲーセン行ってみたい」

「純子はバッティングがしたいだけでしょ。

でも、あたしもゲーセンは行きたい」

「そうだね。あとボウリングとかやってみるのとかはどう?」

ナナちゃんに続いてまっさんが言った。

「じゃあボウリング一本だけにしよ。

そうじゃないとカラオケで話する時間なくなると思うから」

「そこでなら、他の人に話聞かれることはないしね」

「あー、でももう行くところ決めるだけで夕方になっちゃうじゃん」

「真奈ちゃんお静かに。周りの人若干見てるから」

フユが真奈の肩に手を置いて言った。

先ほどから、外で立ち話をするのは疲れるということで、

みんなでモールの中にあるカフェに移動して行くところを決めていたのだが、

もうかれこれ10分近く話しているのに大してまとまっていなかった。