そして迎えた本選―。 勝負の時間はゆっくりと近づいてきていた。 FLYAWAYの練習時間は決して多くはなかったが 3分間全力で頑張ろう と本番前にみんなでそう決めた。 踊り終えて幕が閉まっていくのを横目に桂碁は 3分間ずっと静かにLoving Flowersのパフォーマンスを観覧してくれていた観客の方を見ていた。 やはり昨日よりも拍手は大きく感じていた。 今回もよく踊れたなと桂碁は思っていた。