この想いを伝えたくて

ガラガラッ

ドアの開く音がして、驚いてその方向を見た。

「あっ、勉強中ごめんね」

「あっ、えっ、だ、大丈夫」


図書室に入ってきたのは、同じクラスの
長谷川 冬花(ハセガワトウカ)。

いつも1人で本を読んでいる。

誰かといるのは見たことがない。


長谷川は軽くお辞儀して本を探しに行った。


嬉しそうな笑顔で本を探してるな。

俺は、長谷川がキラキラしているように見えた。


おっと、勉強せねば。


ペンを握り問題を解こうとした。


…。


わかんねー。

そうだ、わからなくてここで止まってたんだ。



んー。

んー。

俺は頭を抱えた。


「ここの問題はこのページの公式を使うんだよ」

えっ。

下を向いていた頭を上に向けた。


「あっ、いきなりごめんね、悩んでそうに見えたから」



「あ、いや、助かったよ」