文鳥が擬人化しました。
【オオノサトシの九官鳥やひよどりの様に】09

私は乙女ちゃんと呼ばれてる。
本当の名は「留次(とめじ)」で色が他の人達より薄いの。医者が「神の領域をそこまで犯すか」と軽蔑するくらいの(その医者の父の院長は撮影を依頼し興奮してたけど)
夫の鉄六(てつろく)は、てんかん持ちだった。私が居てないと駄目な男。激しく愛されてるのを誇りに思ってたわ。そうソレに気づくまで……

誰かの視線、そうとても情熱的で見つめられるだけで、気持ちがざわつくを止めない。誰?誰が私を見てるの?それも禁断の果実を思わずには居られないくらい、熱い熱い想い……

愉しげに私達の名を呼び、明るく給仕してくれる貴方が、その人だなんて……
私をどうするつもり
熱すぎる恋の華に酔ってしまいそうよ。
どうしてくれるの(>_<)
出来そこないの夫の賢く良い妻より、貴方の腕に抱かれたい。

私より冷たい貴方の熱を暖めあいたい。そんな事赦される?


ううん駄目なのよ。だからこの想いを貫く為に、愛してた夫、鉄六(てつろく)に、片目を潰されてしまった。