文鳥が擬人化しました。
【オオノサトシの九官鳥やひよどりの様に】06

日輪(ひのわ)は吉松(きちまつ)の妻、火音(かのん)姉妹を購入したショップの最後のフィンチだった。店長もクリーム文鳥にときめく気持ちが押さえられなかったのだろう?
今はインコ専門店らしいショップで日輪(ひのわ)は兄弟と身を寄せあい、幸せそうにくつろいでいた。
シナモン系の最高峰クリームが鳥まみれで頻繁に客が来る店内で、素晴らしい「鳳凰」だったのかもしれない。だが、日輪(ひのわ)を見初めた吉松(きちまつ)は世界で一番美しいシナモン系アルビノ火音(かのん)と所帯をもっており、ほか姉妹も2羽いる事から日輪(ひのわ)の大切なシルバー文鳥の兄弟から日輪(ひのわ)を引き裂き、少しでも私を見てほしいと情熱的に視線で訴えた。

そして日輪(ひのわ)は愛娘として爪切りに、保定に応じる。

次のクリームは月輪(つきのわ)が良い名前だと思う外道に……

むき出しのコンクリの床に起毛の絨毯と壁におしゃれな壁紙をはりつけた-LDKの七畳の部屋に床から三十センチの位置に鳥籠を設置する棚と鳥籠が二つある。そんな大切な場所で。