「…ここら辺でいっか」
着いたとこは体育館裏
うん、まあふつうに考えて怪しすぎるし、いじめのド定番なとこだけど
なんかそーゆーの考えてないっぽいから大丈夫か
今の山下愛、顔真っ青で体が小さく震えてる
「…どうした?」
こんな状態の人に冷たくするほど私人間捨ててないから、できるだけ優しく聞くと、
「っ、うぅ…」
え、えええええぇぇぇぇ
いや、ちょ、泣き出しちゃいましたよ
え、なんで!?
とりあえず、
「泣かないで」
私より高いとこにある頭をなでてやる
すると、落ち着いてきたのか話し始めた
「う、ごめんなさい、ありがと」
「んーん」
「あ、あの、話の前に、」
なんだ?
「ごめんなさい!!!」
「は?」
いやまじで、は?
「謝って許されることだとは思ってない、けど、乃愛の大切な居場所を奪って、乃愛は何も無いような顔してたけど、居場所なくなって大丈夫な訳ないから…
本当にごめんなさい」
はっきりと、目を見て言ったこの子
うーんと、
「急にどした?」
頭打った?
「あ、えと、話長くなるかもだから、座らない?」
「あ、長くなる感じなのか。座ろか」
うん、そうなのね、長いのね
2人で体育館裏の入口のふちの段なってるとこに座る
「で、なにかあるんでしょ?」
話の前にってことは、話の本題はさっきのじゃなく今から
そして今のよりも大切な、重要なこと


