純白の華 【1】



「…ここら辺でいっか」


着いたとこは体育館裏


うん、まあふつうに考えて怪しすぎるし、いじめのド定番なとこだけど

なんかそーゆーの考えてないっぽいから大丈夫か


今の山下愛、顔真っ青で体が小さく震えてる


「…どうした?」


こんな状態の人に冷たくするほど私人間捨ててないから、できるだけ優しく聞くと、

「っ、うぅ…」


え、えええええぇぇぇぇ

いや、ちょ、泣き出しちゃいましたよ

え、なんで!?


とりあえず、
「泣かないで」

私より高いとこにある頭をなでてやる

すると、落ち着いてきたのか話し始めた


「う、ごめんなさい、ありがと」

「んーん」



「あ、あの、話の前に、」

なんだ?


「ごめんなさい!!!」


「は?」


いやまじで、は?


「謝って許されることだとは思ってない、けど、乃愛の大切な居場所を奪って、乃愛は何も無いような顔してたけど、居場所なくなって大丈夫な訳ないから…
本当にごめんなさい」


はっきりと、目を見て言ったこの子

うーんと、
「急にどした?」

頭打った?


「あ、えと、話長くなるかもだから、座らない?」

「あ、長くなる感じなのか。座ろか」


うん、そうなのね、長いのね


2人で体育館裏の入口のふちの段なってるとこに座る


「で、なにかあるんでしょ?」


話の前にってことは、話の本題はさっきのじゃなく今から

そして今のよりも大切な、重要なこと