純白の華 【1】




優しく俺を包み込むトキの温もりは、小さいときからずっと変わらない


このあったかい匂いも、手のひらも、腕の中も、全部全部俺の大好きで安心できる場所



「トキ、ありがとう」

…支えてくれて、暁月を助けてくれて



「大好きで大事な妹だからね」

「…私も、トキ大好き」


さっきのありがとうが、桜咲じゃなくて乃愛からだって気付いてくれるとこは、さすが双子だ



しばらくぎゅーっと抱きついてると、引き離された

そして、後ろからきた愛しい人の温もり



「…もー、兄貴にまで妬かないでよー」

「…長い」


私を後ろから抱きしめた瑠衣は、ムスっとして拗ねてる

…トキなのに。


けどそんな瑠衣が可愛くて愛おしいと思う私もなかなかだ



トキとは違う、安心できる瑠衣に体を預けると、抱きしめる力が強くなった



「…ノノ、俺はどのお前も大切で、ずっと味方だからな」

「…うん、私もだからね」


トキはお前とはめったに呼ばないけど、この『お前』には、乃愛と桜咲と華蓮が含まれてるから、呼ばれて不快な気持ちにはならない


まあ不良だし私もトキも使う時は使うけど



私の頭をポンポンと撫でたトキは、そのまま夕凪幹部のいるとこに戻っていった