優しく俺を包み込むトキの温もりは、小さいときからずっと変わらない
このあったかい匂いも、手のひらも、腕の中も、全部全部俺の大好きで安心できる場所
「トキ、ありがとう」
…支えてくれて、暁月を助けてくれて
「大好きで大事な妹だからね」
「…私も、トキ大好き」
さっきのありがとうが、桜咲じゃなくて乃愛からだって気付いてくれるとこは、さすが双子だ
しばらくぎゅーっと抱きついてると、引き離された
そして、後ろからきた愛しい人の温もり
「…もー、兄貴にまで妬かないでよー」
「…長い」
私を後ろから抱きしめた瑠衣は、ムスっとして拗ねてる
…トキなのに。
けどそんな瑠衣が可愛くて愛おしいと思う私もなかなかだ
トキとは違う、安心できる瑠衣に体を預けると、抱きしめる力が強くなった
「…ノノ、俺はどのお前も大切で、ずっと味方だからな」
「…うん、私もだからね」
トキはお前とはめったに呼ばないけど、この『お前』には、乃愛と桜咲と華蓮が含まれてるから、呼ばれて不快な気持ちにはならない
まあ不良だし私もトキも使う時は使うけど
私の頭をポンポンと撫でたトキは、そのまま夕凪幹部のいるとこに戻っていった


