純白の華 【1】




急にしょんぼりとして、涙目になった私にまたも焦るカナ


ああああ、かわいいいいい


「嫌じゃないよ?嫌じゃないんだけど、」

「…?」


「………瑠衣が。」

「瑠衣?」


そろーっと瑠衣に視線を向けるカナに、私も瑠衣の方を見ると、


明らか睨んでる瑠衣


そして笑いをこらえる幹部とトキと優ちゃんたちに、焦る他のみんな




…あ、優ちゃんたちのこと忘れてた






「瑠衣?」

「乃愛、離れろ」

「やだ!!」


私から癒しを奪うな!!


「…乃愛」


低くなった瑠衣の声に、みんながあわあわしてるのが見える



…こういう時は、


「瑠衣、ちょっとだけ…だめ?」

「っ、」

「お願い、瑠衣っ」


だいぶ前、優ちゃんに
『なにかお願いしたいときは、うるうるした瞳で見上げて、甘えた声だしてみ?』

と言われ、初めて実行してみた


…これってさ、可愛い子がやれば最高級に可愛いんだろうけど、ブスがやれば地獄絵図並だよね。


やってもーた。←



反応がない瑠衣に、地獄絵図を見て引いてると思い、顔を見上げると、


「あれ、」


顔を片手で覆って下を向いてた


うわあああああ、気持ち悪すぎて堪えてる!?


「るるるるいっ、ごめん!」

「…ん?」

「地獄絵図見せてごめん!!」


もう一生しないから!!

と言って、意味がわからない顔をしてる瑠衣にカナから離れ縋りつく



……優ちゃん恨む!!!



「瑠衣っ、嫌いにならないでっ」


こんな地獄絵図みたいな彼女でも嫌いにならないで!!


またも無意識に涙目になりながら、一生懸命瑠衣に抱きついてた私は、


顔を真っ赤にして焦る瑠衣と、それを笑うみんなに気づかなかった