「…そうか」
ひきこもってる、という言葉に罪悪感がすごくくる
「俺の考え不足だった、悪い」
そう頭を下げ謝る棗に、全員目を見開く
「いやいや!頭あげて!?」
ハッとして奏が声をかけると、頭をあげ、眉を下げた申し訳なさそうな顔が見える
「…家族と出掛けただけなんだから、なにもわるくないよ」
「そうだ。悪いのは俺らなんだから、謝らないでくれ」
そう俺らが言うと、納得いかない顔をする棗
「のん、楽しそうだったし」
そう、乃愛ちゃんすごく楽しそうに笑ってた
だからこそ、怪しく見えてしまった。俺ら以上に、瑠衣以上に大切な人がいるということに。
家族なんだから大切なのは当たり前だし、一緒にいて笑顔にくらいなるだろ
あーもう、考えれば考えるほど後悔しかない


