顔色が悪く、少し焦った表情の朝陽に、何があったのかと俺らの空気が険しくなる



「…なにがあった」




そう言ったのは瑠衣で、さっきまでの瑠衣とは違い、しっかり総長の顔をした瑠衣だ


…さすがだな




朝陽は、瑠衣の問いかけに、


「実は、疾風ハヤテたちまで、襲われて」


「「っ!?」」



疾風も、次期幹部候補の1人だ

疾風までやられるなんて、相手はそんな強いのか…?




「様態は?」



なんとか焦りを抑え聞くと、


「疾風は、後ろから、鉄パイプで肩をやられたようで、他も同じように…

数人は倒したようなのですが、相手の人数が多くて、」



鉄パイプ…武器持ちか。
数人に対して大人数とか、卑怯な奴らの塊か



今にも泣きそうな顔で言う朝陽に、


「…全員集めるぞ」

「了解」


瑠衣のその一言に、暁月のメンバーに召集をかける