「乃愛ちゃん、もういける?」
幹部室をでたとこの、みんなを見渡せるところで挨拶するんだけど、
まあ私も人間なんで、それなりに緊張してる
後ろでスーハー深呼吸してたら、レイが声をかけてきた
よし、
「いける」
まあいくしかないしね
認めてもらえるよう頑張ろう
私がみんなの前に立つと、ザワザワしだしたみんな
…なんでだ。
たぶんみんな私のことは知ってると思うんだけど…
「えーっと、どうもこんにちは。中川乃愛です。
みなさん察した通り、私は煌雅の元姫です。ですがあれは所詮噂で作られた元姫です。
信じてくれる方、私自身を見てください
あ、それで、私暁月の姫になりたいんですが
…………どうでしょう?」
なんか自分でも何言ってんのかわかんないんすけど。
でも、言いたかったことが伝わってくれると嬉しい
「……え、逆に姫じゃなかったの?」
「いやそれな」
「姫だと思ってたし、なんか今更感あるよなー」
「てか顔見た時から煌雅の元姫って知ってたし」
……え、そーなの?
私の顔って流出しちゃってる感じなの?
えー照れるー