純白の華 【1】




そんなこと思ってる間に向かってくる拳


…あー、ムシャクシャする


弱々しい拳を簡単に掴み、がら空きの懐に1発入れようとしたとき、



「瑠衣っ!」


パシッ


「っ、乃愛?」


光の懐に入るギリギリの俺の拳を掴んだ乃愛




「なっ、お前っ!!」

光たちは急に出てきた乃愛に驚きを隠せていない




「…あんたらさあ、」

初めて聞く乃愛の殺気の混ざった低い声に、俺も驚きを隠せない


まあまあな殺気にこいつらは少し肩を震わせている



「私が憎いなら勝手に恨めばいい、私を傷つければいい」


静かに、けどはっきりと言った乃愛


「けど、私の大切な人を傷つけたら…







お前らを潰す」



初めて見る乃愛の真っ直ぐで真剣な顔に、ついドキッとする

…別にMじゃねえぞ



さっきよりも強くなった殺気に、こいつらは顔面蒼白



「うっ、あ、」

直接殺気を向けられてる真希以外の4人は立っているのも精一杯ってとこだ



「あと、愛が好きなら私を犯してないでアタックでもしろよ」


…聞いてたのか



「なっ、お前になにがっ!!」

「なにがわかるかって?

わかるわけねえだろ。なにもしてないやつのことなんか」


乃愛の言葉に、図星だという顔の光

…こいつわかりやすくて笑えるんだけど


さすがにこの空気で笑うほどKYじゃないけど