「あ、じゃあなんで瑠衣キス上手いの?」
私も初めてだけど、あんなんできねーぞ
「…乃愛が好きだから?」
「うっ、…だったら私も上手いはずだし」
グサっと心臓をやられた気がしたが、よく考えろ。答えになってない。
「なんでとか、知らないけど、上手いならよかった」
まあ下手よりか全然いいもんね
「私も頑張って上手くなるね」
瑠衣に下手とか思われたくないし
「…俺が上手くさせてあげる」
ニヤッとしてそう言い、だんだんと近づいてくる瑠衣の顔
「んっ、」
…やっぱ上手いなあ
あ、これって瑠衣の真似したら上手くなれんじゃね
私の下唇を食べるようにキスをする瑠衣の真似をしてみる
「っん、!?」
うわあ、瑠衣が色っぽい
…私ぼろ負けじゃね
驚いて私を離した瑠衣に、
「どうだった?」
と、さっそく聞いてみる
「〜〜っ、」
「あれ?」
めっちゃ照れてる
「瑠衣?私上手かった?」
「……上手かっ、た。デス」
「っ!!やったー!!」
喜ぶ私を他所に、
「(…あれはダメだろ)」
と、1人唸る瑠衣でした。