なんだけど、瑠衣はひたすら私と目を合わそうとしない
まあ無理やり向かせるまでだけど…
「なんで逃げたの」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「あーーーー!!!もう!泣くぞこら!!」
無視すんなあほ!!!
「ごめん」
「なにが!?」
「いや、その…」
「怒んないからはっきり言え」
命令形になったのはしゃーない
「ほんとに?」
「いやわからん」
つーか怒ること言うんかい
「……」
「いやうそうそ。怒らんから」
「…勝手にキスしたこと。と、逃げたこと」
「うん」
うんてなんだ私
てか別に怒ること違うしなんやねん
「…乃愛、」
「ん?」
「傷つけてごめん」
「………ん?」
あれ、私いつ傷ついたっけ?
あー、逃げられた時?
いやでもそんな傷ついてはないぞ?
「…?」
ごめん瑠衣、あんま話噛み合ってない気する
不思議な顔する瑠衣に心ん中で謝る
「瑠衣はさ、」
「…うん」
「なんでキスしたの?」
「……」
聞いた途端顔を真っ赤にして顔を逸らす瑠衣
…なんだなんだ
つーかさ、忘れてたけど、私瑠衣総長室連れてきたけど、告白するためなんだよ
でもさ、
タイミングなくね?
今、「瑠衣好き」とか言ったらなんだこのKY頭沸いてんのかってなんじゃん?
いや瑠衣は優しいからそんなこと思わないかもしれないけど、私が恥ずかしすぎる


