純白の華 【1】




そういや

「…瑠衣どこいったの?」


あとみんなも。



「あー、瑠衣は頭冷やすって言ってたし、外にいるんじゃない?」


そういやそんなこと言って出てったな



「みんなは?」

「奏はお母さんに呼ばれて帰って、2人は部屋にいるよ」


カナ、もしかしてお父さんと会うのかな


…がんばれ。



2人は部屋ってことは、

「…みんなここに住んでるの?」

自分の部屋があるってことだしね、


「ん?あーそうだね。けどちょいちょい家にも帰ってるよ」

ほーほー

「そーなんだ」

みんなえらいねぇ

…いやえらいのか?



「乃愛ちゃんはどこらへんに住んでるの?」

「んーとね、学校の近くのマンション」

「…一人暮らし?」

「そーそ」


なんでわかったのかわかんないけど、レイの洞察力はんぱねぇな



「乃愛ちゃんマンションの名前教えて?」

すごい探ってくんな…

まあ別にいんだけど




「えーっとね、」

………なんだっけ


「……」


忘れた。とゆーか最初から覚えてなかった


「…じゃあ近くの建物とかわかる?」


覚えてないことを察してくれたのか、質問を変えてくれた

さすが優男



「うーんとねー、」

あ、そだ

「LiberteリベルテってBARが地下にあるよ」

行きつけのお店なんだよね
同じ建物だし、マスター知り合いだし


Liberteはフランス語で自由


そこにいると、なにも縛られず、全てを忘れれるんだー
まあようするに解放されるって感じ


「……」

「あれ?レイ?」

目見開いて固まってる

…レイがそんなんなんの珍しいな



「乃愛ちゃん家って、お金持ち?」

「あー、うん」

これ自分で言っちゃ自慢みたいだな



「Liberteのとこって、」

そういやあそこ、すんげえ高級マンションだったな

そりゃこんな女子高生が一人暮らししてたら親が金持ち以外の何物でもないよな


「うちの親、どっかの財閥やってるから」

めっちゃお母さん呑気な人だけど、立派な社長婦人だ


「…乃愛ちゃん何階に住んでる?」

「いっちゃんうえー」

めっちゃ眺め綺麗なの
…広すぎて中すっからかんだけど。


レイは私の答えを聞いて、なにか考えてる

「…もしかして、棗ナツメ財閥?」

それ考えてたのか

「そーだよー、よくわかったね」

名前ちがうのに…

実際、私の名前は棗乃愛
けどやっぱ親が財閥だし、お母さんの旧姓の中川でいる


「やっぱり。あそこ棗財閥の系列のマンションだし、トップレベルじゃないとそうそう住めないんだよ」

中川って財閥ないのかなー、
じゃないと名前ちがうなんて思わないよね


てか、
「え、棗ってそんな上なの?」

「…棗は世界レベルだよ」

「うわお」

世界レベルってめっちゃ上だよね
…初耳