「乃愛」

「ん?」


瑠衣に引き止められた

なんだ?



「今日暇か?」

うーん、今からってことだよね

暇っちゃ暇だけど、
「寝たいからなあ」


「…寝てもいいから、」

寝てもいいのか。
え、寝てもいいのに何をするんだ

「何するの?」

遊ぶのかな
テストの打ち上げとか?

「…倉庫」

「そうこ?」

「暁月の倉庫来ないか?」

あかつきのそうこ?
暁月のそうこ?
暁月の倉庫?

……暁月の倉庫!!??


「え、私が?」

「ああ」

「いや、行っていいの?私部外者でしょ」

ガード緩くねえか瑠衣さん


「乃愛は部外者じゃない」

「おう?」

じゃあなんだい


「まあまあ、とりあえず遊びおいでよ」

「乃愛ちんゲームしよー!」


あ、遊び行くのね。

まあ今の暁月の倉庫見てみたいとも思うし…


「じゃあ行こかな」


うん、行きたくなってきた



「じゃありょ、…」

涼太もーって言おうとしたけど、

涼太敵じゃん


親友の涼太でも一応煌雅だ


うーん、

まあ倉庫は無理でも今度みんなで遊びに行けばいっか!!

敵は敵でもクラスメイトだし!
友達だし!!
マイ親友だし!!!


「りょ?」

「いやーなんもないっす」

あははーと誤魔化すと、

「…涼太とは、今度皆で遊びに行くか」


そう瑠衣が言った

気付いてたのか。
瑠衣にはかなわんなあ

まあそんなとこ大好きだけどー








……え、好き?