「愛、」
濱津から少し離れた所で、腰を抜かしたのだろう座り込む愛の前に行きしゃがみこみ、優しく名前を呼ぶ
「ビクッ、あ、…桜咲」
急に呼ばれびっくりした様だが、落ち着き俺の名を呟く愛
「ん、もう終わったよ」
そう伝えると、不安と期待を揺るがせていた瞳に光がさし、涙を流した
「っ、う…ひっく」
ゆっくり、優しく包み込むように抱きしめ、
「もう大丈夫、よく頑張った」
そう言い背中を摩ると腕をまわしてきた
「ふっ、うぅ、ありがとう!」
何回もありがとうを繰り返す愛
外から車、バイクの向かってくる音が聞こえてきた…警察か
「ん、もう夜遅い。帰ってゆっくり休め」
と伝え、愛を立たせ外へ出る
すると、到着していた警察に、知ってる顔が2つ
「「桜咲!!」
2人声を揃えこちらへ向かってくる
「愛、警察官の環タマキと聡サトルだ」
この人たちは、優ちゃんの時の暁月のメンバーで幹部だった人
「どうも、足立環です」
「服部聡です」
「あ、山下愛です」
名前もわかったことだし、
「なあ、愛家まで送ってやって」
「え!でも乃愛は?」
「俺はちょっとやることがあるからまだ残る」
「…そっか」
寂しそうな顔をした愛に、少し申し訳なくなる
「ごめんな。環、聡お願いできるか?」
「桜咲の頼みなら」
「もちろん」
そう優しく微笑んでくれる2人に安心し、
「ありがとな、
じゃあな愛、ゆっくり休めよ」
そうお礼を言い、愛の頭を撫で、
俺はもう1度倉庫に戻り、お目当ての人物を探しだした
愛は少し顔を赤くし桜咲の後ろ姿を見つめ、
環と聡は「「(イケメン…)」」と思っていたことを桜咲は知らない


