「何とかイルカショーに間に合ったね」と水族館デートが始まった。
由紀恵は沢山の水槽を前にゆったりと時間が流れるのを感じていたら、肩が誰かにぶつかった。
「あ、すみません」と咄嗟に頭を下げると、
「あれ?姉ちゃん」と声を掛けられ見上げると、
「あれ、一馬?何してんの?一人?」
「んな、野郎が一人でこんなとこ来るかよ。デートだよ、デート」と由紀恵の二つ年下の弟、一馬。
「へぇ、ちゃんと居たんだぁ」
「姉ちゃん、ケンカ売ってる?」
と会話する私たちに気付いた俊哉が、
「え、弟さん?こんにちは、お姉さんの上司の長谷川です」
「彼氏さんですか?」
「まぁ、一応」
「今度は重がられないようにね、姉ちゃん」
「うっさい、バカ一馬っ」
と話してる時に、
「カズくんお待たせ」とスレンダーな大人の女性が登場した。
「えっ、姉貴?!」
「あら、俊じゃない!元気してた?」
「え、あ、トシさん?」
「あー、姉貴の桜…俺の2コ上の」
「は、はじめまして、俊哉さんの部下の蒔田です。あ、弟がお世話になってます」
「蒔田って、もしかしてお姉さん?」
「そう、姉ちゃん。姉弟で付き合ってるなんて奇遇だね」
「あら、はじめまして。長谷川瞳です。トシの恋人?」
「あ、え、はい。一応」
「一応ってなんだよ」と不服そうに俊哉が呟くと、
「さっき自分が言ったんじゃん」と由紀恵は俊哉を睨んだ。
由紀恵は沢山の水槽を前にゆったりと時間が流れるのを感じていたら、肩が誰かにぶつかった。
「あ、すみません」と咄嗟に頭を下げると、
「あれ?姉ちゃん」と声を掛けられ見上げると、
「あれ、一馬?何してんの?一人?」
「んな、野郎が一人でこんなとこ来るかよ。デートだよ、デート」と由紀恵の二つ年下の弟、一馬。
「へぇ、ちゃんと居たんだぁ」
「姉ちゃん、ケンカ売ってる?」
と会話する私たちに気付いた俊哉が、
「え、弟さん?こんにちは、お姉さんの上司の長谷川です」
「彼氏さんですか?」
「まぁ、一応」
「今度は重がられないようにね、姉ちゃん」
「うっさい、バカ一馬っ」
と話してる時に、
「カズくんお待たせ」とスレンダーな大人の女性が登場した。
「えっ、姉貴?!」
「あら、俊じゃない!元気してた?」
「え、あ、トシさん?」
「あー、姉貴の桜…俺の2コ上の」
「は、はじめまして、俊哉さんの部下の蒔田です。あ、弟がお世話になってます」
「蒔田って、もしかしてお姉さん?」
「そう、姉ちゃん。姉弟で付き合ってるなんて奇遇だね」
「あら、はじめまして。長谷川瞳です。トシの恋人?」
「あ、え、はい。一応」
「一応ってなんだよ」と不服そうに俊哉が呟くと、
「さっき自分が言ったんじゃん」と由紀恵は俊哉を睨んだ。