そういえば、ゆうた!

「ママに、伝えた?」


「この病院で入院中って伝えておいた!」


入院中…?ま、いっか。





トントン

「失礼します…。」


「…!?圭介君…!わざわざ、来てくれたの!?」


「ほんっと、ごめんなさい!

悪気は無いんです。大丈夫ですか…?」



思ったより、礼儀正しい…。


これも、キャラをつくってるのかな…?



「あ、気にしないで!うん、この通りピン、ピン!!」


圭介君、ぽかーんってしてる。

あれ?ボケすぎた?


「あ、…んと…、ボケすぎた?気にしないで、って事を、伝えたかったわけで…。えーっと…そのー…、」




「フフっ。いや、可愛いなぁって。見てただけだから!お大事に!」

ガチャン


え…、


圭介君……







突然どーした?



好きな子に、振られたのかな…。


鈍感な夢亜の心には、

圭介の甘い言葉は響きもしなかった。