ゼェゼェ…

やっと追いついた…。



足速すぎなんですけど…。


「ゆうたぁぁーー!!」


萌が勇太に叫ぶ。


勇太はあまりの声のでかさに、
ちらりとこっちを向いた。



「あ!!いつも、ライブに来てくれてる子!」




萌は驚いて私を見る。



「わたし…わたしのことだよね!!??
ゆうたぁーー!!覚えてくれてるのぉーー!」




「ファンの顔は見てたら覚えるよ!」


キャーーーー!!!


カッコ良すぎ!!、イケメンだねー!!と、いう声に混ざって…


「なんなの…?」


「あり得ないんだけど…。先輩抜かして話しかけるとか何。」



あーあ、萌のこと、周りの女子達が睨み始めちゃったよ…。


萌~。もうそろそろ話しかけるのやめなよー。



そう言おうとしたとき、