「おい、てめぇ…。」 

「ヒィィィ、すみません!!」


ギラリとまるで獣を襲うような目をされて震えが止まらないし、涙も止まらない。
しかも、段々と近づいてくるし…。

てか、いつからそこにいたの!?全然気がついていなかったよ。



鞄を持ち、すぐにその不良に謝りすぐに逃げるように走った。

 
なんで、なんで私に沢山泣く時間をくれないの??


泣きながら走る姿は醜いにも他はないだろう。
だって通る人がギョッとした顔で私の事を見てくる。

それはそうだろう。だってデブが大泣きして鼻水垂れながら走っているからだ。


 
一ノ瀬先輩のバーーカ!さっきの人にもバーーカ!!


そして、私の大バカ!!








 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




こんな事がきっかけで色々なことに巻き込まれ、巻き込み。そして、笑って大泣きして…。

楽しいような日々が始まるなんて思ってもいなかったよ。


しかし、そんな日々の中で1つだけ毎日思えたことは。



"今日の饅頭美味しい"だ。