「好きです!付き合ってください!」


憧れの一ノ瀬先輩を校舎裏に呼び出し、必死な思いで告白した。
一ノ瀬先輩は、私にさえ優しくしてくれるほどの心の広さで有名なお方で狙っている人が多いのでも有名だ。


付き合えないて分かっている。しかし、僅かな可能性を信じてみたい。
そう思い、今日の放課後呼び出した。


そして、何も言わない先輩に何も言えない私。


チラッと一ノ瀬先輩をみると笑いを堪えているように見えた。

え、どういうこと?



「ちょっ、ごめんね。びっくりしちゃって。」

「いいえ?大丈夫ですよ?」


なんでびっくりして笑おうとしているのが分からないがきっと私が変だから笑っているんだろう。
今頃だが、慌てて顔とか触っていると一ノ瀬先輩はニコリといつものような爽やかスマイルで笑った。




「ごめん、無理。」