「創吾のじぃちゃんは、きっと儀式に参加したんだな」


「あぁ。俺もそう思う」


創吾は頷いた。


そしてきっと儀式は成功したんだ。


創吾のじぃちゃんは誰かを蘇らせることができた。


だから、じぃちゃんは創吾に儀式の事を伝えたのだろう。


自分の大切な人が亡くなった時に、悲しまないようにと……。


「戻ろう」


俺と創吾は両手一杯の薪を抱えて、来た道を戻って行ったのだった。