「つまり、創吾がこの場所を知ってたってことは……」


「あぁ。じぃちゃんは昔儀式に参加したことがあるらしい」


疑問が一気に晴れて行く感覚だ。


だから創吾は儀式の話を持ち出し、1人だけ冷静に準備をしていたのだ。


「その時の儀式で死人は蘇ったのか?」


それが一番重要なポイントだったのに、創吾は「わからないんだ」と、申し訳なさそうに答えた。


「実際には誰にもそれを言っちゃいけないのかもしれない。誰が蘇ったのかとか、そこまでのことは誰からも聞いたことがないから」


創吾の言葉に全身から力が抜けていくような感覚に襲われた。