「俺は死んでなんかない!」


カケルが悲痛な声を上げ、助けを求めるように和希の腕を掴んだ。


和希はそれを振りほどき、カケルから距離を取った。


「本当なんだ! 俺は違う!」


「ならどうして骨人間を消す方法を言わなかったの?」


あたしは震えながらカケルへ向けてそう聞いた。


「カケルなら知ってたんじゃないの?」


「それは……そうだけど……」


カケルが小さな声でそう呟いた。


こんな状況でも嘘がつけない人なんだろう。


きっと、さっきから本当の事を言っている。


けれど、こうするしか方法はなかった。


生贄を差し出す事で骨人間は一旦遠ざかってくれるんだ。