蘇りのウタ

「生贄を捧げたからもう俺たちは安全なんじゃないのかよ!」


創吾の言葉にハッとする。


服の下に隠し持っているノートの存在を指先で確かめた。


「生贄ってなに?」


乃愛が聞いてくる。


「なんでもない。創吾も唸り声なんて気のせいだろ」


そう言い、俺は乃愛を支えながら歩き出した。


「誤魔化すなよ!!」


創吾が怒鳴り、行く手を阻むように立った。


創吾ににらまれ、たじろく。


創吾に嘘をついて真琴を生贄にしてしまったのは、この俺だ。


俺は息を吐き出して乃愛の背中を押して創吾の横へと立たせた。


「悪かった。俺は嘘をついてた」