カケルの感じている疑問はわかる。


だけど、あたしも菜摘と同じ気持ちだった。


そんなことはどうでもいいから、一刻も早くこの森から抜け出したい。


「それなら外へ出よう。でも、クマを襲ったのがあの骨人間だったとしたら……俺たちなんて太刀打ちできずに殺される」


カケルの言葉が重たくのしかかって来たのだった。