案の定、直感は当たり今までで1番酷く、私自身壊れてしまいそうだった。
(行きたくない)
強くそう思う反面で、重い足を持ち上げて学校へと向かう。
ほんのひと握りの希望を求めて…
(また、仲良くしたい…。それに、もしかしたら、いじめもなくなるかもしれない…。頑張るんだ…)
息が詰まるかと思うほどの道のりを耐えながら学校へ行き、行ったら行ったで帰らずにいじめを耐え抜いた。
こんないじめで負けたくなかった。
母にも心配かけたくなかった。
そう思っていたのもつかの間、私はすごく最低なことをした…。
父や母の財布からお金を少しずつ取り、いじめっ子達にお菓子を奢ったりした。
そんな事をしても報われない、いいことではない事は、子供心ながらに分かっていたと思う。
でも、奢ったりしている時はいじめては来ず、普通に接してくれた。ただ単にそれが嬉しかった…。
利用されてるのかなとも感じたけど、ただ私は「普通」と言う接し方が嬉しかった、楽しかった。
お母さんに怒られるんだろう。そう思いながらもしばらく止められず、どうしてもこのままでいたかった。
今まで感じていた劣等感や苦痛が和らぐようで心地よかった…。
…ただ、ことが済んだ後はかなり心地悪かった…。
だから、子供でも「悪いこと」なんだと思った。
もしかしたら
この頃から私の心は荒んで濁って、道を踏み外してしまったのかもしれない…。
もちろんのこと、親の目は隠し通せるわけもなく、しばらくして見つかった。
怒られて、それに対して嘘に嘘を重ねて。
この時にいじめられている事も話すハメになってしまった。
この時に初めて知った。これが世に言うワイロだと…。
今になって思う。親の目を盗み嘘をついても結局、親にはバレているんだろうなって…
でも、あの心地よかった安心感はすぐに崩れる事になった。
お金も渡せず、奢ることも出来ずにいるとまたいじめられるようになった。
丁度その時期、学校の席替えで好きな人である鞘巳と隣同士になっていた時だった。
「あいつ少し調子乗ってさ、ほんとうざいよな。何様だってかんじ。」
「どうせ良いように見られたくて金使ってたんだろ」
横でいじめっ子達が聞こえるように話す。
(…そんな事真横で話さないでよ…)
寝たフリをしながらそんな事を考えていると
ガンッ!
いきなり耳元で大きな衝撃音が聞こえる。
ビックリして顔をあげるとそこには1番嫌いないじめっ子がいた。
「お前なんでおんの?目障りなんやけど〜。調子乗んなよ?どっか行けよ。つか死んで。」
ケラケラ笑いながら私に被せられた罵倒。
弱かった私は泣き出してしまった。そんな私を横目で笑う私の好きな人。
(なんで私は鞘巳を好きになったんだろ。1番先頭切っていじめてくるのに…)
泣きながら考える。いじめっ子達は泣いてる私をまた笑ってくる。そして机を蹴飛ばされる。
鞘巳は自分に被害が来ないように机を離す。怯えながら机を戻そうとして立ち上がり、そして座ろうとした時…
ガタタッ
と椅子を引っ張る音。
気づくのが遅かった私はそのまま尻もちをついた。椅子を引っ張ったのは鞘巳。私を見て周りと共に大笑い。心臓がエグられるような痛みに襲われる。
(…誰も…助けてはくれない…)
そう思った…。
でも…、ただ1人母だけは影で助けてくれていた。私が先生に言えなかったいじめの事を言ってくれた。先生に話を聞かれて自分からも話をするも、担任だった先生が優しすぎたため、その後もいじめは収まることはなかった。
けど、そのいじめも学年が変わる時、終止符を打つことになった。
(行きたくない)
強くそう思う反面で、重い足を持ち上げて学校へと向かう。
ほんのひと握りの希望を求めて…
(また、仲良くしたい…。それに、もしかしたら、いじめもなくなるかもしれない…。頑張るんだ…)
息が詰まるかと思うほどの道のりを耐えながら学校へ行き、行ったら行ったで帰らずにいじめを耐え抜いた。
こんないじめで負けたくなかった。
母にも心配かけたくなかった。
そう思っていたのもつかの間、私はすごく最低なことをした…。
父や母の財布からお金を少しずつ取り、いじめっ子達にお菓子を奢ったりした。
そんな事をしても報われない、いいことではない事は、子供心ながらに分かっていたと思う。
でも、奢ったりしている時はいじめては来ず、普通に接してくれた。ただ単にそれが嬉しかった…。
利用されてるのかなとも感じたけど、ただ私は「普通」と言う接し方が嬉しかった、楽しかった。
お母さんに怒られるんだろう。そう思いながらもしばらく止められず、どうしてもこのままでいたかった。
今まで感じていた劣等感や苦痛が和らぐようで心地よかった…。
…ただ、ことが済んだ後はかなり心地悪かった…。
だから、子供でも「悪いこと」なんだと思った。
もしかしたら
この頃から私の心は荒んで濁って、道を踏み外してしまったのかもしれない…。
もちろんのこと、親の目は隠し通せるわけもなく、しばらくして見つかった。
怒られて、それに対して嘘に嘘を重ねて。
この時にいじめられている事も話すハメになってしまった。
この時に初めて知った。これが世に言うワイロだと…。
今になって思う。親の目を盗み嘘をついても結局、親にはバレているんだろうなって…
でも、あの心地よかった安心感はすぐに崩れる事になった。
お金も渡せず、奢ることも出来ずにいるとまたいじめられるようになった。
丁度その時期、学校の席替えで好きな人である鞘巳と隣同士になっていた時だった。
「あいつ少し調子乗ってさ、ほんとうざいよな。何様だってかんじ。」
「どうせ良いように見られたくて金使ってたんだろ」
横でいじめっ子達が聞こえるように話す。
(…そんな事真横で話さないでよ…)
寝たフリをしながらそんな事を考えていると
ガンッ!
いきなり耳元で大きな衝撃音が聞こえる。
ビックリして顔をあげるとそこには1番嫌いないじめっ子がいた。
「お前なんでおんの?目障りなんやけど〜。調子乗んなよ?どっか行けよ。つか死んで。」
ケラケラ笑いながら私に被せられた罵倒。
弱かった私は泣き出してしまった。そんな私を横目で笑う私の好きな人。
(なんで私は鞘巳を好きになったんだろ。1番先頭切っていじめてくるのに…)
泣きながら考える。いじめっ子達は泣いてる私をまた笑ってくる。そして机を蹴飛ばされる。
鞘巳は自分に被害が来ないように机を離す。怯えながら机を戻そうとして立ち上がり、そして座ろうとした時…
ガタタッ
と椅子を引っ張る音。
気づくのが遅かった私はそのまま尻もちをついた。椅子を引っ張ったのは鞘巳。私を見て周りと共に大笑い。心臓がエグられるような痛みに襲われる。
(…誰も…助けてはくれない…)
そう思った…。
でも…、ただ1人母だけは影で助けてくれていた。私が先生に言えなかったいじめの事を言ってくれた。先生に話を聞かれて自分からも話をするも、担任だった先生が優しすぎたため、その後もいじめは収まることはなかった。
けど、そのいじめも学年が変わる時、終止符を打つことになった。