それから、3日間高熱が続いた。


4日目の朝、目が覚めたら、体が軽く、スッキリしていた。


手には点滴が着いていて、酸素マスクをしていた。


「あれ…」


この3日間、あまり記憶がない…



「おはよー」


ぼーっと考えていると、ドアが開いて、流星先輩が入ってきた。


「…っはよ…ござ…」


喉がカラカラで声が出なかった。



「ななちゃん、意識はハッキリしてるね。熱は測った?」

酸素マスクを外して、私に水を渡しながら流星先輩が聞いてきた。



ごくごくと水を飲んでから、

「まだ…です。」


喉はまだ痛いので、水を飲んでも声は変わらなかったけど、喋りやすくなった。