「「……はあ?」」



驚いて顔を見合わせるあたし達に、縁は続けて話し出した。




「最初から好きって知ってたら、早くから応援してたのにー」



「?……はあ」



「だからねっ‼
今日はカップル成立記念に、あたし達の奢りで飲み会しようと思ってるの!

せめてものお祝い。ね?」




縁はそう言って、ニコッと笑う。




「ゆ、縁ぃ~」



アンタはなんていい子なんだっ‼

あたしは勢い良く縁に抱きついた。




「縁ーっ大好きー‼


……って、あれ?
『あたし達』って誰?」




そんなあたしの質問に、縁はまたニコッと笑う。




「あたしの彼氏‼

ね、郁真」



「「い、いくま!?」」




次の瞬間、ガラッと勢いよくドアが開いた。