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次の日。
あたしはいつも通り学校に行った。

下駄箱で靴を履き替えている時に、突然後ろからポンと肩を叩かれた。




「おはよ、蘭ちゃん」




その声が聞こえた瞬間、あたしの動きはピタリと止まった。

振り向かなくてもわかる。
この声は……



東條 泰臣(トウジョウ ヤスオミ)

ハチミツ色の髪に、着崩した制服。
多分女子から一番人気のある男。


同じクラスで、あたしが今一番苦手なヤツ。




「……東條くん。
むやみにあたしに話しかけないでくれませんか?」



「えー、蘭ちゃん冷たーい。
明日からひとつ屋根の下で生活すんのに」




……なっ!?

あたしは驚いて、後ろを振り向いた。
当のコイツは、ニヤニヤと笑いながらあたしを見ている。




「……どういう事よ」



「あれ、聞いてねえの?
蘭ちゃん、明日から俺ん家に住むんだよ」