そんな二人のサラブレットの沙耶は、全てを揃えて生まれてきた。 容姿、才智、家柄、何もかも。 けど、その地位に驕らず、無意識に人を救う沙耶は、心を殺すのがとても上手で。 結果、生まれついた地位よりももっと大きく、高い地位の孤独な人間に、沙耶は愛された。 そして、唯一、その彼に甘え、その彼の腕の中で泣いた。―親や、兄である俺らの前でも泣かなかったのに。 沙耶の真実を見抜き、愛し、その上で甘やかした男……それが、相馬だ。