☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3

□勇真side■



俺の妹は、昔から何でもできた。


一を教えると、十やってみせたし、いつだって、笑っているような子供だった。


瞳が死んでいること以外は、普通の子供だったんだ。


あれから長い時が経ち、妹はただ、一人で闇夜を歩き続けていた。


花を愛でることすらも、自分には罪だというように、生きていることすらも否定するように、浅く、淡く息をしていた妹は、たった一人の男を見つけ、息を始めた。


まるで、彼に出逢って、生まれてきたかのように。


幾千年の時を経て、漸く、安心するところを見つけた迷子のように、妹は息づいた。