「複数で行動しすぎ。目立つよ?それとも、あれ?複数じゃないと行動できないやつ?『あー私、トイレに行きたくなったちゃったぁ』『私もぉ』『じゃあ、みんなで行こぉう』『いくいくぅ~』ってか?――はっ、小学生女子か」
また、一歩、男たちは動く。
「本気でダサいよ?私の男はもっと格好良いし。つか、ここ臭い。こんなところで犯されるこっちの気分にもなってよ。最悪だし」
犯される気なんて、更々ないけど。
私の言葉で、確信を得たのだろう。
私が、探している女だと。
「貴様っ!」
「なに?なんか、言いたいことでもある?もしかして、それだけじゃないとか?え?なに?早くしてよ。解した身体が固まるじゃん」
右腕を回し、持っていたいつもの髪留めの代わりの紐で髪を高い位置で結ぶ。
右手でしっかりと木刀を握りしめ……目の前の男達に、首をかしげた。
「まだ?早く、おいでよ」
可哀想に。……これから、命がなくなることも考えたら、余計に……御愁傷様です。……だけど。
私が嫌いな行為を平気でするこいつらがどうなろうが知ったことじゃないと思う私は、最低なんだろうか。
旦那達が殺るであろう、男達。
未来は、見えてる。
それでも、目の前の欲に勝てないのが、人間だ。
分かっているからこそ、仕方がないとも思う。
「早くー」
怒りのせいか、単なる、ストレスからか。
今、私は暴れたくて、堪らない。
「まだー?」
私の声を合図というように、襲い掛かってきた男達。
「ふふ」
私の笑い声が闇に溶ける。
「―…ご覚悟を」
自由になる右半身を翻し、私は醜いものに微笑んだ。


